結論:有期の派遣契約は期間を決めて結ぶので、更新のタイミングで見直せる。困ったときの相談窓口は派遣元・派遣先の両方にある
このページは有期雇用の派遣(期間を決めて契約し、更新を重ねる形)を前提に説明します。無期雇用の派遣は扱いが異なります。
有期の派遣では、雇用契約を期間を決めて結びます。「合わなければ更新しない」という判断ができる区切りが、もともと仕組みとして用意されています。また、苦情の申出先は派遣元と派遣先の両方に置くことが労働者派遣法で決まっています。どちらにも相談できますが、施設に直接言いにくいことは、雇用主である派遣元(myeedなら株式会社キカリ)に相談するのが実際には進めやすい方法です。
ここが、同じ「時給で働く」でもパート・アルバイトと大きく違う点です。パートは雇用主が施設そのものなので、合わないと感じたときに相談する相手と、辞めるときに伝える相手が同じになります。
働く前に決まっていること
派遣は就業条件を書面で確認してから働き始めます。口頭の約束で始まりません。書面に載るのは次のような項目です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 就業場所 | どの施設のどの部署で働くか |
| 業務内容 | 何をする仕事か(看護の場合、介護業務が含まれるかどうかもここで分かる) |
| 契約期間 | いつからいつまでか |
| 就業日・時間 | 週何日、何時から何時まで、休憩はいつか |
| 時間外労働 | 残業があるか、どのくらいか |
| 時給・支払日 | いくらで、いつ支払われるか |
| 苦情の申出先 | 困ったときに誰に言うか(派遣元・派遣先の両方) |
「苦情の申出先」が派遣元・派遣先の両方について書面に必ず入るのは、労働者派遣法で決まっているためです。つまり「合わなかったときに誰に言えばいいか」は、働き始める前から決まっています。
職場が合わないと感じたとき
まず派遣元に相談する
勤務日数や時間帯、業務範囲の認識違いなど、条件の食い違いであれば派遣元から派遣先に確認できます。「聞いていた業務と違う」「残業なしのはずが続いている」といった話は、その場で我慢せず伝えたほうが早く解決します。
契約期間の途中で辞められるか
有期の雇用契約なので、期間の途中で一方的に辞めることは原則としてできません(民法628条)。ただし、やむを得ない事情があるときや、話し合って合意できたときは途中でも終了できます。また、実際の勤務条件が 働き始める前に示された内容と違う場合は、労働基準法15条2項により即時に契約を解除できます。(1年を超える有期契約では、労働基準法137条により、契約開始から1年を過ぎれば申し出て退職できる場合もあります。)体調や家庭の事情も含めて、まず派遣元に事情を伝えてください。黙って行かなくなるのが一番こじれます。
更新のタイミングで見直す
契約期間の終わりが近づくと、更新するかどうかの確認があります。ここで「更新しない」を選べます。理由を細かく説明する義務はありません。次の職場を探したい場合は、更新しない意思を早めに伝えておくと、間を空けずに次を相談できます。
次の職場はどうなるか
派遣元との雇用契約が終わっても、myeed(株式会社キカリ)への相談が終わるわけではありません。前の職場で何が合わなかったのかが分かっている分、次はより絞り込んだ条件で探せます。
ただし、希望の条件で必ず次の求人をご案内できるとは限りません。地域・資格・勤務できる曜日や時間帯によって、ご案内できる件数は変わります。
働く前に確認しておくとよいこと
- 契約期間はどのくらいか(3か月ごと、6か月ごとなど)
- 更新の判断はいつ聞かれるか(期間満了の何日前か)
- 業務範囲はどこまでか(看護の場合、介護業務を含むかどうか)
- 職場見学はできるか(働く前に雰囲気を見ておくと、そもそも合わない職場を避けられる)
- 困ったときの連絡先(担当者の名前と連絡手段)
このあたりは、相談の段階で聞いていただいて構いません。
同じ職場で働ける期間には上限がある
有期雇用の派遣では、同じ事業所の同じ組織単位で働けるのは原則3年までと法律で決まっています(労働者派遣法・個人単位の期間制限)。これは「合わないから終わる」のではなく、制度としての区切りです。無期雇用の派遣で働く場合や、60歳以上の方などはこの3年の制限の対象外です。また、派遣先の事業所そのものが派遣を受け入れられる期間(事業所単位)は別に決まっています。長く同じ職場で働きたい場合は、派遣先での直接雇用に切り替える道もあるため、希望があれば相談時にお伝えください。
よくある誤解
「派遣はすぐ切られる」契約期間が決まっているのは事実ですが、それは働く側からも見直せる区切りです。更新を重ねて長く働く方もいれば、期間の区切りで働き方を変える方もいます。
「合わないと言うと次を紹介してもらえない」合わない理由を伝えてもらえたほうが、次の条件を絞り込めます。言わずに辞めるほうが、同じミスマッチを繰り返します。
---
myeedに相談すると、希望の勤務日数・曜日・業務範囲を整理したうえで、条件に合う派遣のお仕事をご案内します。働く前に職場を見ておきたい、契約期間の区切りを短めにしたい、といった希望も相談できます。